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その人の分まで生きるということ。

Jun 2011 25

3年前の7月に後輩が交通事故死しました。
彼は私の2代後輩で新卒で入社してから私が新人教育からOJTを行い、業務に入ってからも3年ほど一緒に仕事をしていました。
クルマが好きな彼とは仕事以外でも会話が多く、スカイラインを買ったときは当時レパードに乗っていた私とカー用品店へ行ったり、お互いパワーチェックをしてRB25DETとVG30DETのパワー対決をしたこともありました。
当時付き合っていた彼女と共に、私の長男をとても可愛がってくれて、ウチで鍋をしたこともありました。
彼が別の業務に写ってから1年ほどして酒蔵である家業を継ぐと言って会社を辞め、栃木県の茂木市にある実家に戻り、その彼女と結婚して家業を精力的に手伝っていると聞きました。 「茂木百騎」という日本酒の酒蔵で結構有名なようです。 二人とも音大卒なのでお酒と音楽を同時に楽しんでもらいたいということで、地元の人を集めて酒蔵でコンサートを開催したりして町おこしにも力を注いでいました。
そして、そんなことも忘れかけた3年前の7月、彼の同期社員から訃報を聞かされました。
その日は木曜日だったのを覚えています。翌日何人かの社員は有給を取得しお通夜に参列し、翌日の告別式に参加するメンバーで茂木駅近くの民宿を取り献杯して楽しい思い出を語りました。 夫人はもう臨月で8月に女の子が産まれるのを楽しみにしていたそうです。
お通夜と告別式は地元のセレモニーホールを借りて幅30mはあろうかという献花台に参列者は栃木県知事をはじめ県内外から数百人、献花には岩城滉一や小林幸子などの芸能人の名前もありました。
それから3年。
私自身も会社を辞めたこともあり、忙しいという言い訳で行けていなかったお墓参りに長男・長女を連れて行ってきました。夫人から実家にも連絡をして頂けていたので実家に寄らせてもらい仏壇にも手を合わせることもできました。
実家の酒蔵は彼が亡くなったことで跡取りがいなくなったため、直後から製造は辞め在庫が無くなった去年からは店舗も閉めているそうです。ご両親ともお会いできましたがどちらもパワーが感じられませんでした。
当日は14時までに東京に戻ってこないといけなかったので、朝9時のお墓参りを目標にしていました。早朝に出ようと思っていましたが、高速1000円の最終の週だったので混雑を考慮し、前日の夜に出発し、茂木の道の駅まで行き、そこで朝を迎える予定でした。
21時くらいに出発しました。外環と常磐道はガラガラ。日付が変わる前にスムーズに茂木まで着けるかと思っていましたが、常磐道友部SA直前で急激に睡魔に襲われました。いつも26時ころの就寝なので23時ころは絶好調のはずですが、耐えられないほどの睡魔に友部SAで朝を迎えることにしました。
思えば、彼の事故原因は、新しいお酒の発売を前に取引先回りで忙かった日々が続いたことによる居眠り運転だったそうです。運転する軽自動車が左カーブで対向車線にはみ出し、対向車の大型ダンプと正面衝突したというものでした。告別式の帰りに事故現場にも行きましたがブレーキ痕すらないまままっすぐに対向車線にはみ出していました。
その話を思い出したことで、連鎖的に私がバイクで事故った時のことを思い出しました。金曜・土曜と両日徹夜状態で浜名湖を2往復した挙句、日曜日の浜名湖からの帰りに道志みちで居眠りして右カーブでガードレールに直撃しました。状況としては彼と同じです。ただ1つ違うのは私の場合は右カーブだったことです。ガードレールには直撃でしたが、対向車線にはみ出すことはないため単独事故、怪我も打撲程度で済みました。だから今もこうして生きています。
よく「彼の分まで生きる」という言葉を聞きますが、亡くなった原因や無念などを自分への教訓として心に留めておくというのが、その人の分まで生きるということなのかな?と感じました。

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2 Comments

  1. #1

    知り合いの「事故死」は辛いですね
    病気で弱っていく姿を見るのではなく、ある日突然の別れ・・・
    >亡くなった原因や無念などを自分への教訓として心に留めておく
    良い考えですね

  2. #2
    まさと

    まさと

    13年 ago -@

    >港さん
    バイクやクルマに乗っている知り合いが多いと、知り合いの事故死は結構聞く話ですが、幸い私の周りではいません。(知らないだけかもしれませんが)
    私も彼の件からは、運転に関しては無理をしないことにしました。
    (道志の件では懲りてないのかよっ!w)

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