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サバイバルゲーム場「怖い」計画説明会で住民猛反発

Jul 2009 31

八王子市中山地区のサバイバルゲーム場設置計画に住民らが反対している問題で、地元住民らでつくる青少年対策中山地区委員会(篠原由紀子会長)は11日、地元の市立中山中学校体育館で経営会社側を呼んで住民説明会を開いた。経営会社側から社長の男性(33)ら3人が出席。住民300人超が詰めかけた。

 まず計画内容などについて同委員会が事前に出していた公開質問状への回答を紹介。その後、住民らが質問や意見を述べた。「小学生の娘が計画を知って号泣した。怖がっている」「山林の脇は園児が散歩するコース。事故があってからでは遅い」「目の前に住んでいる。恐怖感で暮らすのは嫌」などと口々に反発の声をあげた。

 計画地の南約300メートルには、同中学や小学校、保育園が並ぶ。住民から文教地区の近くにゲーム場をあえて設ける理由や、細かい事業計画の内容について問われ、経営会社側が答えに窮する場面が再三あった。このため住民側からの要請で再度の説明会開催が決定。それまでは会社側が事業を凍結する内容の覚書を、会場で取り交わした。

http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY200904130001.html

少し前の話題ですが、思ったことを書いておこうと思います。

結論としては、この計画を凍結(事実上撤回)したことは正解だと思います。
現役ゲーマーの立場から言ってもこのまま推し進めるのではなく、今回見えた課題をクリアできる案をもって再始動すべきかと思います。

個人的には建設賛成です。
多摩地区はおろか都心の西側に公式フィールドが少ないので、ゲーマーの中には賛成する人は多いと思います。
個人的な都合ですが自宅から車で3〜40分程度の距離と、もっとも近いフィールドになるので、ゲームの予定日にほかの用事があったりしても「午後から行こうかな」と思える距離。

まずは、日テレの報道動画です。
エアガンのパワーの解説やSEALsでの運営方法や安全対策などを紹介しています。
ただ、業者説明会の様子は..お互いに理解を深める場ではなく、数による勝負、運営会社と計画の批判。もっぱらプロ市民といっていい。

いろいろ課題があるなかで、突き詰めると一番の問題は「立地」。
八王子と聞いて「陣馬」や「高尾」の山間部を想像するとすこし違います。詳しい建設予定地は上の動画で紹介されていますが「中山地区」といえば北野街道と野猿街道の間。近くには北野や片倉など近年マンションや建売がバンバン建っている新興住宅地。Google Mapかなんかで見てみるといいでしょう。
署名が1万件集まったそうですが”本当の近隣住民”だけでも集まりそうな気がする立地です。
報道にもあるように住宅や幼稚園が近いことも問題でしょうね。

こういう問題はメリットとデメリットのどちらを、どれだけの人が感じるかがポイントだと思います。
「人が集まる」ので、近隣のコンビニやファミレスの売り上げには多少貢献するでしょう。フィールドが地元のお弁当屋やファーストフードと提携すればそれも利益を提供できるでしょう。
ただサバゲーという前提があるので、サバゲーを趣味とする「人が集まる」ことがデメリットとして裏返されるので、折り合いをつけるのは難しいのかなと思います。
新しいことを始めようとすれば、それをデメリットだと訴える人はどこにでもいます。それ以上のメリットを提示できるか、デメリットの声がここまで大きくならない立地を選ぶべきだったと思います。
千葉の印旛周辺はフィールドがたくさんありますが、明らかに人口密度は違います。それにあのあたりにはトイガンなんかよりよっぽど威力のある銃を使うクレー射撃場があります。近隣住民からしたらクレー射撃場に比べればサバゲーフィールドなんて「どうってことない」という印象なのかな?(これは勝手な想像)

運営会社の対策についてもやや難あり。
弾の飛散は6mの防護ネットで保護し、騒音については樹木を増やして防音する。とのこと。
銀球鉄砲ならともかく6mの防護ネットで弾の飛散を防げますか?
実際に撃てばわかりますが、まっすぐ撃てば40m前後、斜めに撃てば70mくらいは届くでしょう。その弾にどれだけ威力があるかないかではなく、それが公道や民家の庭先にでも落ちてればクレームになります。当然ですよね?他人が遊んだゴミが自宅の敷地に落ちてたら誰でもいい気持ちはしません。
騒音についてはトイガンの発射音自体はさほど大きくありません。それにゲームの性質上「爆音」にする人よりは「静音」にする人のほうが多いです。
ただフィールドでゲームをすればわかりますが、音はそれだけではありません。
ゲームの進行(開始/終了の合図)に最低でもホイッスル(笛)は必要でしょう。大きなところだとマイクやサイレンを使っているところもあり、これらは明らかにトイガンの発射音よりも大きいものです。これが樹木を増やすことで解決できますか?となれば解決にならないと思います。

お互いの解釈が自己都合だと歩み寄りはできません。
上の弾の飛散や騒音については実際にサバイバルゲームをやったことがある人なら少し考えれば思いつく内容です。これに目を向けずに都合のいい安全対策を提示しても一般の人には理解してもらえません。
逆に反対派の人たちも理解が浅いと思います。

「小学生の娘が計画を知って号泣した。怖がっている」

いったいどんな説明をしたのでしょうか?
ただ単に集団で声を荒げ、感情論や教育論を振りかざして反対しても説得力はありません。

イメージの払拭は難しいでしょうね。
いろいろなところので書き込みをみると「軍事」を否定するなら剣道やフェンシングも禁止しろという内容があります。極論ではそうなのですが実際はそうではありません。
ただ、一般の方に知って欲しいのは、このような公式フィールドに来るサバイバルゲーマーは一般の人からどのように見られているかを知っていて、周囲に対する配慮ができる人々なのです。
昔は今よりも数倍パワーのあるトイガンでそこら辺の公園や河川敷でやる人が多く、当然一般の人へ怪我をさせてしまう危険もありました。今はこのような公式フィールドの中でルールを持って遊ぶだけでなく、行き帰りのマナーについてもとても重要なものとされています。

反対をするなら、感情論や教育論の一方的な押し付けではなく、相手を理解する必要はあるのではないでしょうか。妄想を膨らませて事実を知るつもりもない、聞くつもりもないという人とは真っ当な話し合いなどできません。そいいう意味でも今回の建設計画を凍結したことは正解だと思います。
無理に推し進めて仮にオープンまでこぎつけたとしても、その後の運営会社の労力も必要になってくるでしょうし、そこへ来るゲーマーが気持ちよく利用できる環境になるか、近隣住民も理解をしてくれるかは難しいと思います。

ちなみに、この運営会社は『トリガートーク
いろいろな記事を読んでいると元会社員の33歳男性。上記ページの会社概要に資本金300万とあるので、脱サラしてフィールド運営を計画したのでしょうか。土地所有者だったのかな?
いずれにしても、フィールドを作るというのは相当の熱意と労力が必要。同じ年の男性がそれをやろうとしたことは敬意を表したいですね。

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